【窓口係・リテール希望者向け】銀行に入行前にやっておくと実務で役立つこと3選

銀行について
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銀行へ内定が決まっている就活生や、銀行に就職したいと考えている学生さん向けに

銀行に入行する前にやっておくといいことを3つ紹介します。

しょぼしょぼ
しょぼしょぼ

窓口と個人営業(リテール)を経験したしょぼしょぼ目線で考えました。

経験や後悔もふまえて選んだので、参考になればうれしいです。

入行前にやっておくといいこと3選

1.実際に運用経験をする

リテール担当になってから、何よりも後悔したのがこれです。

入行前に、株やFX、仮想通貨等にいろんな金融商品に挑戦してみればよかった。正直これにつきます。

後述する『資格の勉強』は、正直入行してからでも全然何とかなります。

特に銀行員が取得必須な資格は、そこまで難易度が高くありません。

それよりも、いろんな金融商品に興味をもって、実際に自由に投資してみることができるのは今だけです。入社前に見てくださった方はぜひ挑戦してみてください。

※投資は自己責任でお願いします※

【やらずに後悔している理由①】入行後はできないから

銀行に入社すると、株、FX、仮想通貨、等の取引は銀行では原則禁止です。

例えば株式の現物取引の場合、多くの銀行で売買前の事前申請を求める「届け出制」をとっています。届け出制とはいっても実際は禁止に近い制限があり、リアルタイムの取引など到底できません。「下がっていく株を見ながら何も動かせない・・・」という状況にもなりかねません。

【やらずに後悔している理由②】金融商品やマーケットへの理解が深まるから

実際に金融商品の販売をしていると、お客様からも株やFX、仮想通貨、不動産投資等の話が出てくることもあります。

私を含め、銀行員は投機取引等の経験がない人が多いです。本で勉強するより実践するのが一番勉強になりますから、自由に取引できる入行前に実践しておくと、取引の仕組み等への理解も深まると思います。

(私はまったく未経験で入社したので、今でも株とかFXの話が苦手です・・・)

また投資信託の運用会社の中には、勉強会等で「SQ」等の専門用語を用いながらテクニカル的な面からマーケットの展望を解説していく担当者もいます。

実際に銀行が販売できる投資信託の価格も、株価等の影響を受けて決まりますから、マーケットへの理解度を深めるためにも、さまざまな金融商品に興味をもち、少額でも投資してみることをおすすめします。

特に最近は「ミニ株」等で少額から株式投資できるネット証券も増えています。

一度、挑戦してみるのも面白いし勉強になるでしょう。私が学生に戻れたら絶対します!

※注意1※投資は自己責任でお願いします

※注意2※内定式までにはきれいにしておきましょう。入行前に調査されます。投資信託・外貨預金なら継続保有OK。

2.資格を取得する

働きだすと、特に慣れないうちは資格の勉強と仕事の両立が大変です。

銀行は入行1年以内で取得しなければならない資格もたくさんあります。資格の勉強以外にも、扱う商品やマーケットも日々勉強が必要です。

昇進にかかわるような資格や任意取得資格は、時間がある学生のうから勉強したほうがのちのち楽になるでしょう。

取得をおすすめする資格:FP2級

入行後、窓口係やリテールとして金融商品を販売したいなら、『知識があることの証明』として資格は取得しておきたいところです。その中で、私がおすすめする資格はFP2級です。その理由を3つ紹介します。

理由①認知度が高く、1級まで取れば箔(はく)がつく

FP資格は、一般の人にも認知度が高い資格です。

最終的にFP1級まで取得することができれば、名刺にも記載でき、箔がつきます

しょぼしょぼ
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FP2級から記載できる銀行もありますが、おすすめしません。

2級は取得している人も多く、

むしろ「金融商品を販売するプロなのに1級じゃないんだ?」という印象をお客さまに与えかねないので、2級なら記載しないほうがいいと私は思っています。

将来的に上の級を早く取得するためにも、早めに勉強を始めておくことをおすすめします。

※参考※

 FP1級の受験には、2級の合格+実務経験が必要です。

 在学中には取得できないので、まずは2級を目指しましょう。

 2級なら、実務経験がなくても3級の合格があれば受験可能です。

理由③取り掛かりやすく、お金の知識も幅広く身につく

FP資格は、FPとして独立したい人や金融関係の人以外にも、「お金に関する知識を自分の人生設計に役立てたい」と考える一般の人も多く取得をめざす資格です。

試験内容も私たちの生活に密着した内容になっているので、『仕事として金融に携わっていない人でも取り掛かりやすい』という点で、最初に取得をめざすと良い資格だと思います。

またFP試験の勉強をしていれば、資産運用や金融商品の知識以外にも、税務や社会保険などの正しい周辺知識も身に付きます。入社してから取得が必須なほかの資格試験とも、知識として重なる部分があるので、事前学習としても役に立つと思います。

たとえば

入行が決まると「特別会員証券外務員」の資格を1年以内に取得させられます。

この資格がないと金融商品の販売ができないため、銀行員には必須の試験です。

落ちる人は少なく、きちんと勉強すれば受かる資格ではありますが、

  • 入行しないと受験できない(=慣れない仕事と勉強の両立)
  • 馴染みのないの単語も多く、取っかかりづらい

この2点で、私は取得必須の資格の中では一番苦労した記憶があります。

実務に直結するかは別にしても、勉強になりますのでぜひチャレンジしてください。

理由③昇格等の評価にもつながる

FP2級は銀行でも昇格要件になっていることが多い資格です

就職活動の段階でも、2級まで取得していれば「早くから金融機関への志望度が高く、意欲も高い」というアピールになります。なぜなら実務経験がない学生の場合、事前に3級の合格がなければ2級は受験もできないからです。前もって準備した人だけが取れる資格です。

実際に新入行員でも2級まで取得している人は多くないので、スタートダッシュを決めたい方にはFP2級はおすすめです。

【おまけ編】余裕があったら:難易度高めの資格にも挑戦

  • 中小企業診断士
  • 宅地建物取引士  
  • 社会保険労務士
  • 証券アナリスト 等

正直窓口係やリテールだと実務でほぼ役に立たないか、資格がある人自体が少ないので取得していなくても支障がないケースがほとんどです。取得すると、奨励金がもらえる銀行すらあります。

難易度的に働きながら取得するのも大変だと思うので、時間のある在学中に挑戦するのは良いと思います。勉強したことは無駄になりません。

入行後に営業店に配属された際にも、「おお!優秀な子なんだな!」と先輩社員から好印象を持たれやすいですし、銀行で働く上で窓口係やリテール以外にもジョブローテーションの幅が広がる可能性もあります。

一方で逆に、宅建等の保有している資格が配属に影響を与える可能性もあります。

「どうしても銀行でこの仕事につきたい!」という希望のある方は、その点はご留意ください。

3.パソコン技能を身につける

【理由①】銀行員はパソコン苦手な人が多い

あくまで体感ですが、銀行員はパソコンスキルの低い人が多いです。できない人は本当に何もできない。エクセルの数式もすぐ壊します(笑)

職業柄、業務をしながら身についていくスキルではないので、基本的なエクセル操作やパソコン操作がわかるだけでも入行した瞬間から輝けること間違いなしです。

【理由②】管理業務が意外と多い

銀行は、ノルマという数字を追いかける仕事なので、常にその進捗管理も重要です。

実はノルマの達成や本部への報告のために、営業店が独自に工夫しながら行っている「管理業務」はかなりあります。ノルマの進捗状況の管理はもちろん、そのノルマを達成するための見込み先の進捗や期日の管理、集計等、すべて面倒なものばかりです。

エクセル等の最低限のパソコンスキルがあったほうが集計や入力等が楽になります。

またそうした「管理業務」の責任者は、すべて課長や次長などの上席です。そういった営業に直結しない雑務を効率化してくれたり、快く助けてくれる部下は重宝されます。

あくまで実体験ですが、「今ノルマの何%達成できてる?」と聞いたときに、パッと調べて答えられる部下は本当に少ないです。今は銀行員も収益を稼ぐことを求められているので、何よりもノルマの達成が必須。すぐ回答できたり、進捗を意識しているだけでも「目標(ノルマ)への意識が高いな」と上司からの高評価につながります。

【理由③】銀行もIT人材が求められる時代

最近は、銀行も『フィンテック』に力を入れています。

アプリやWEB取引を積極的に導入したり、本部に専門部署を立ち上げたり、金融庁主導で銀行でもIT化を進める流れは顕著です。先述したようにパソコンが苦手な人が多い銀行の中で、ITやプログラミング、パソコン知識等がある人は貴重ですから「先端者」として重用されやすいです。

しょぼしょぼ
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私の銀行でも最近は、取得が簡単な『ITパスポート』ですら評価してもらえるようになりました。

【おまけ】苦手だったら:タイピング

パソコンへの入力作業は意外と多いです。

金融商品を販売した後には、お客様との会話や自分がした説明の内容など、申込にいたった経緯を記録に残すことは必須です。特に保険を販売した場合には、その商品を選定するに至った過程等、よりこと細かく記録を残さないとならず、大変です。

実は銀行も電子化が進み、そうした記録のほとんどはパソコン上に残しています。

金融商品を販売することが最優先なのに、タイピングが遅いと『販売に付随する事務作業』に時間がとられ、営業の時間が削られてしまいます。早いに越したことはありません

準備しておかなくていいこと

オンリー1:札勘定

銀行員といえば、お札勘定をするイメージがありますよね。

YOUTUBE等でやり方の解説動画もありますが、入行して正しいやり方を教えてもらってから練習すればOK。変な癖がついてしまうと直すのは大変です

まとめ

いかがでしょうか。

窓口と個人営業(リテール)を経験したしょぼしょぼがちょっと営業目線で考えました。

自分の経験や後悔もふまえて選んだので、参考になればうれしいです。

まとめ】

入行前にやっておくと実務で役立つこと3選

  • 実際に運用経験をする(株式等)
  • FP2級を取得する
  • パソコンスキルをつけておく

入行前にやらなくていいこと

  • 札勘定

これから就職するぞ!という人は、不安もいっぱいですよね。

意欲のある人は大好きです!今から準備をして、スタートダッシュを決めましょう!

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